同じような環境、同じような経験年数。成長できる人と、止まる人の差はどこにある?
同じような環境、同じような経験年数。なのに、なぜか“成長が続く人”と“そこ止まりの人”がいらっしゃいます。それは、才能の差ではなく、ほとんどの場合「姿勢」と「言語化力」の差かと思っています。
成長し続ける人は、自分のやっていることに「意味づけ」をしています。
たとえば設計書をつくるときも「なぜこの構成なのか?」「誰のために、どんな意図で書いているか?」を考えて取り組まれている傾向です。一方で、成長が止まりがちな人は「与えられた作業」として“やること”にしか意識が向いていないように見えます。
この差は、日々の会話にも表れていて、成長する人は、質問の仕方が具体的です。
「この仕様だと、データ量が増えたときの処理が気になってまして…」というように、自分なりの仮説を持って相談してくる。だから吸収も速く、経験が“知識”になりやすいです。
逆に成長が止まる人は「分からないから教えてください」という漠然とした聞き方が多く、思考が浅いままアウトプットを繰り返しているように私は感じます。
また、振り返る力も重要です。
成長する人は、プロジェクトが終わったあとに「何がうまくいったか」「次に活かせることは何か」を自分の言葉で整理しています。これはただの反省ではなく、経験を言語化することで“再利用できる知識”に変えるプロセスです。
そして、もうひとつの違いは「目の前の役割を“越える”視点があるか」です。
たとえばテスターであっても、設計の意図を読み取り、仕様に矛盾がないかまで気づける人は、評価も高く、自然と次の役割が回ってきます。反対に「自分のタスクだけ」しか見ていない人は、周囲からの信頼も積み重なりません。
つまり、成長できる人とは、「意味を考え、言語化し、視野を広げる習慣がある人」といえます。これは、今のスキルが高いかどうかではなく、“マインド”の話。そしてこれは、今日からでも意識次第で変えられることかと思います。
あなたは今の仕事に、どんな意味を感じていますか?
やらされているのではなく、自分の言葉で意味を持って動けていますか。
成長のスピードは、そこから大きく変わっていきます😊